La mia vita in Italia


<私のイタリア La mia vita in Italia 1/31~2/1>

昨年の10月からというより、そのもっと前の夏の頃から
ちょっとこのブログもご無沙汰していましたが、自分でも、開く度に
秋の紅葉のタイトル背景を見ては、早く何とかしなくては!と思いつつも
とうとう今日までになってしまいました。

実は今、羽田国際空港です。
これからパリのドゴール空港で乗り換えて
イタリアのフィレンツェまで行きます!
2月1日午前1時30分発のフライトです。
その待ち時間にやっとこのブログも更新をする準備を始めました。

タイトル背景の夕焼けの写真は、
羽田国際空港ターミナルの窓から見た
富士山と沈む夕日です。
今日は東京も晴れて、空気が冷たい為か富士山もとても
きれいに見えました。
思わず、わ〜綺麗!と声をあげたくなる光景で
きっと、旅の始めの幸先がいいかなあ、と
タイトル背景の写真にしました。

そろそろフライト搭乗の案内が出る頃です。
では、行ってきます!!


<フィレンツェまでの道中 1 パリまでのフライト 2/1>


日本とイタリアの時差は8時間、今イタリアは、2月2日の午前11時半です。
日本を出たのが昨日という事にはなるのですが、8時間遡るので
これから2日の午後になるところです。

さて、ここまでの道中!
羽田国際空港が出来て丁度1年が経ったところですが、
成田に行かなくともいいので、とても便利です。

建物全体がオープンで、江戸の町並みをイメージした空間で、チェックイン前の空き時間を
しばし日本を感じながら過ごすという事なのか、日本的な品揃えの店舗が多く入っています。
チェックイン後、免税店をさらっと眺めながら、搭乗を待っている時に、ここのところしばらくお会いしていなかったお弟子さんにお会いしました。お嬢様とパリに出かけるという事で、同じフライトでしたが、
まさかこんなところでお会いするとは思わず、お互いにびっくりしましたが、
何となく同じフライトという事で、私は、ちょっぴり心強い感じがしました。

フライトは、JAL041便、東京ーパリのヨーロッパ線で私は、
エコノミーよりちょっぴりゆっくりしたいと思い、
プレミアエコノミーで予約をしていたのですが、
何故か、その上のエグゼクティブクラスのシートに変更になっていました!!

おかげ様で、シートの広さ、食事、サービス等、全てに快適で
フライトの13時間が全く気にならず、ゆっくり横になって寝られたし、食事も飲み物も、程々で欲しい時に持ってきてもらえ、もう13時間も過ぎたの!?という感じで、さすがエグゼクティブなんだなと、とても満足しました。でも、
国際線に乗るのは30年振りで、殆ど始めてといってもいい今回のフライトがエグゼクティブクラスだったなんて、
友達云く、
『欧州線のフライトでビジネスクラスに乗ってしまったら、もうおしまいです!今後はエコノミーには戻れませんから覚悟です!』
そうなのです!
国内線だって、もうクラスJにしか乗らなくなっているというのに.....
と思ってしまいました。でも、国内線と国際線は違う!!
今回は、最高にラッキーだったと素直に喜ぶ事にしました.....

<フィレンツェまでの道中 2 入国審査と税関 2/1>


さて、現地時間1日の午前6時まえ、予定時間の6時20分を30分以上も早くに
パリのシャルルドゴール空港に到着。
シャルルドゴールは大きく広く、個人で迷うと言葉も通じずに大変だし、
パリまでのフライトが遅れたり、何があるか分からないので、
フライトの遅れが無かったにしても、乗り換えに最低でも
2時間の余裕があった方がいいというので、遅れたりとかの事を考えて
エールフランスへの乗り換えに6時間もあれば充分だろうと
午後1時05分の AF5042 便を予約してありました。

さて、いざフランスに入国!!入国審査に税関..
何事もなく通過出来るのか内心ドキドキしながら、列に並び順番を待っていました。入国審査の窓口は沢山あるのですが、何となく優しそうな感じのする審査員の窓口で....と、
いよいよ順番が近づき、前の人は何やらいろいろ聞かれていて、心配しながらも普通を装いつつ、パスポートを出すと、
パスポートの写真と私の顔を見比べ、パン!とスタンプを押すと、はい次!という感じで窓口から押し出され.....ていました....。
ホッとするものの、何か聞かれるかと頭の中で英語、フランス語で復習しながら
待っていた時間が1分もしないで何事も聞かれる事も無く、これでいいの?
呼び戻されるのではないかと振り返りつつ、手荷物受け取り場所へ

今回は大きなスーツケースをガラガラ引いて札幌から羽田まで行って...と
いうのは大変そうで身軽で行きたいと思い、JALのてぶら便で先にスーツケースを
送ってあったのと、もう一つ羽田で預けた2個の手荷物を受け取り
これまた何となくドキドキの税関へ!

ところが、税関はどこ?と探してみたものの、ドアの手前に部屋が...
そしてそこに並んでいる人がいる。ここが税関?と思い並んでみたものの、
他の大半の人々は、一様にただドアから出ていくだけ...
部屋の中を見ても特に荷物を調べている風もなく??
ここは違うのか?税関はこのもっと先なのかしら?
と、列を離れ、他の人達に連なってドアから出てしまったのですが、
誰も呼び止める人がいる訳でもなく、その先にはすでに外に通じる出入り口が...!!

えっ!、またしても、えっ?です...
税関ってどこにあったの?と思い、もしかして、先ほど一旦は並んだものの
違うかしら?と離れた場所が税関だったの??
それで、税関って自分で申告するものがある人だけが並べばいい所なのかしら???

という訳で、よくわからないけれども、
入国審査も税関もこれでよかったのかしら?という程の感じで
半信半疑のまま、あっという間に通過してしまっていました.....。


<フィレンツェまでの道中 3 乗り換え  2/1>



空港の中と言えど、ここは既にパリなんだ、
なんて感慨に浸っている場合ではなく、フィレンツェに向かうべく
乗り換えターミナルを確認して探さなくてはならないのです!
この乗り換えに迷ったりするかもしれない、というので、
たっぷりと時間があるのです。
慌てず、まずは乗り換えのターミナルがどこにあるかです!
到着ターミナルが2Eで、フィレンツェへの乗り換えターミナルが2Gだから、同じ2グループのターミナルだから、移動も同じ建物かな....と案内版を確かめるものの、2Fまではあるのに2Gが無い!えっ〜どこ??
インフォメーションで、2Gターミナルはどこにある?と聞くと二階だというのですが.....
荷物のカートを押しながら二階へのエレベーターを探し二階に出ると、
一階のザワザワとした出迎えや見送りなどの人の出入りの多い空間とは違って、
広々とした空間に人々がそれぞれに自分の行くべき方向に向かって歩いていて、
落ち着いた空間でした。
なんて関心している場合ではなく、まずは、2Gターミナルの方向を探さなくてはならないのです。自分の周りを四方はもとより上までも見渡すと、頭上の表示看板に探していた「2G→ 」の表示がありました!と同時に天井に写し出されている映像が目に入り、しばし注目。
2Gの方向も確認したし、と時間を見ると、まだ7時にもなっていません!
これから、午後の1時まで6時間もあるではありませんか!
パリまでのフライトが遅れるどころか
40分近くも早く着いたので、時間がたっぷりどころか、あり過ぎるのです!

6時間も待つよりか早くフィレンツェに行った方がいいなと思い、すぐ近くにあったエールフランスのカウンターで、早い便に変更出来ないかどうか聞いてみたところ、9時か11時の時間帯で変更出来るとのことで、9時にしようかと思ったのですが、変更に掛かる料金を提示されたところ、
386€、え〜と日本円に換算すると、
えっ!およそ4万円ではありませんか!ちょっと高すぎる!!
実は、パリとフィレンツェまでの航空券は、エールフランスのネットで
昨年11月始めに買ったのですが、その時の料金が
パリ=フィレンツェ往復のサーチャージ込みで、日本円で24,610円だったのです。
往復料金のおよそ2倍近くの料金では、高すぎて3ヶ月前にネットで買った意味も
無いので、早い便への変更はあきらめて待つ事にしました!
でも、6時間か!!!!!

取り敢えずはまず、2Gのターミナルに移動しておいた方がいいかな、
と、表示のある方へ向かいましたが、外へ出るドアでした....
またしても、え!同じビル内にあるのではないんだ!!
外といっても、空港内での移動用のバスが行き来するエリアのようで、
色々なバスがきますが、ドアから出たすぐの場所で待っていると、
一台のバスが停まりましたが、バスの表示が違うような?
バスの表示と停留所の表示を見ては??と思っていると、
そのバスの運転手さんがわざわざ降りてきて、
2Gターミナルか?と聞くので、フランス語なので不確かですが、多分
そう言っているのだろうと思い、ウィと返事をしてみたら、
その後ろの表示の所まで連れて行ってくれました。

なんと親切な運転手さんでしょうか!
ニコッとして、メルシーだったか、グラッチェだったか、ごちゃ混ぜのお礼を
言って、バイバイと手を振って自分のバスに乗って発車していきました。

程なく待って、2Gターミナル行きのバスに乗り、
かなり走って10分ぐらいしてやっと着いたのが、確かに
『 2G 』の表示のあるターミナルなのですが、
今までの広々としたターミナルとは、ほど違う小さなターミナルなのです。
フランスからイタリアへと、国外へのフライトでも、
何の事は無いローカル線なのですね!

中に入って、今までいた広々としたターミナルとはがらりと変わって
これまたずいぶんと殺風景だなあ!というこじんまりとしたというか
必要最小限の施設しか何も無いところです。
搭乗待合の方へはまだ時間が早すぎて、案内の表示もまだまだだし、
こんなところで何時間待ったらいいの!
いまさら沢山の荷物を抱えて前のターミナルに戻る訳にもいかないし,,,,
取り敢えず、すぐ近くにあったバールでカプチーノとチョコレートパンを
買って腰掛けました。パソコンを取り出し、ネットに繋ごうとしたのですが、
日本の空港はWi-Fiが自由に繋げられるのに、
此処は料金が掛かるのです!案内ページの中を探していると、15分無料という
のを見つけたので、取り敢えずはメールの受信と、
エールフランスのサイトでチェックインをして、
iPhoneの方へチェックイン情報を送ってもらい、そこで15分が終わり!
取り敢えずはチェックインが出来たのでよかったです。

<フィレンツェまでの道中 4 いよいよフィレンツェ 2/1>


2時間ほどただ待って、やっと10時過ぎに搭乗案内の表示が出て
手荷物を預け、搭乗待ち合いへ!
この搭乗チェックが日本を出る時の羽田よりも更に厳しかった!
荷物はすべて赤外線に通すのは変わりないが、
更にコート、帽子、手袋、その上に靴までも脱げと...
靴を脱がされたのは初めてだったが、
他の人をみても皆何事も無く同じようにしていて、
更には、女性には女性の男性には男性の検査官が、一人一人をすべてチェック!!
通過した後の身支度を終えるのに、皆、結構手間取っているのです。
まあそれでも、無事に通過して二階のラウンジに。

ラウンジは一階のターミナルに比べて免税店もたくさんあり、賑やかで、
沢山の人が自分の乗るフライトの時間を待っていました。

日本だと、フライトの案内のアナウンスが結構あるが、
こちらは、そのアナウンスは殆どなく、
自分で自分のフライトを常に確認しないと乗り遅れてしまう事に.....
ラウンジに入ってきても更にまだ3時間もある!!
ここの乗り換えではひたすら時間が過ぎるのを待つ事に。
ここまでが順調で何事もなかったのだから、
6時間待ったのもまあ話の種になるかな、というところかもしれない。

12時50分頃にやっと私の乗るフライトの機内への案内が表示され、搭乗口へ!
AF5042便 13:05 パリ、シャルルドゴール(CDG)ターミナル2Gから
フィレンツェ、ペレトラ(FLR)空港15:10着へいよいよ飛び立ちました。

フライト時間2時間、
機内でスナックのサービスがあるのですが、何だろうを思っていたら、チーズのサンドイッチでした。
フィレンツェにだんだん近づいてきて、窓の下を見ると、トスカーナの山並みが見えてきましたが、こんなに真っ白に雪で覆われているのですね。フィレンツェは北イタリアに位置しますが、緯度からいうと、フィレンツェは札幌より少し北に位置します。2月は山々も雪で覆われるのですね。

いよいよフィレンツェの郊外にあるペレトラ空港に到着!
外を見ていると、郊外というよりも街の中にあるのではないかと思う程、
家々の上空を飛んで、間近まである家すれすれから滑走路に降り立ちました。

乗客も少なかったので、手荷物も直ぐに出てきて、
特に入国審査もなく、出口の方へ、
ここで、パリのドゴール空港でも見かけなかった
麻薬捜査犬を連れた捜査官が出口付近にウロウロと...!
シェパードの捜査犬君が乗客の荷物の間を、匂いを嗅ぎながら行ったり来たり!
私の所にも来るかなと思ったのですが、犬も人を見るのか、フン!という感じで
寄り付きもせず、あっちの方へ...。
まあ、寄ってこられるのも嫌ですが、全く寄ってくる気配もないのですから、
私は、怪しい人間ではないと証明されたのかもしれませんが....
出口の所にいる捜査官に皆が出しているようにパスポートを差し出したら、
見もしないで、OKという感じで通されてしまいました!
それで、もう先は、外に通じる出口があるだけです。

日本からの出国も特に何の事も無く通過して、
パリでのちょっぴりドキドキの入国審査に税関、そして、
最終目的地のフィレンツェでも、なんの事はなくいとも簡単に入国してしまいました。
こんな簡単なものなのかしら?

荷物のカートを押しながらタクシー乗り場へ
順番を待っていると、運転手さんが荷物をトランクに入れてくれて、
「 Io voglio andare qui(イオ ボーリオ アンダーレ クイ)」
とメモに書いておいたアパートの住所を見せて、スタートしました。
15分位で、市内の入ると聞いてはいましたが、本当に
15分もするかしないかのうちに、早くもフィレンツェの街中へ
いよいよアパートに到着です!

日本の札幌の自宅を出たのが1月31日の午前10時
羽田からパリに向けて飛び立ったのが2月1日の夜中01時30分
そして、これから一ヶ月間住むフィレンツェのアパートに着いたのが
同じ2月1日の午後4時です。
8時間の時差で遡るとは云え、同じ日に着いてしまうのです!

< アパルタメント 「 ティエーポロ 」 2/1 >


午後4時少し前、タクシーはアパートの前に停まりました。
写真でしか見ていない私が借りたアパートです。
どんなだろうとワクワクしながら、出迎えてくれた静香さんの後について
通りからの初めのドアを開け、中に入りました。


こちらの家は殆ど、通りからはその家の様子は分かりません。
通りからまず、大きなドアをその鍵で開けると
初めてその建物のエントランスに入る事が出来ます。

この建物は、16世紀のもので、メディチ家の時代の様式を残して、
古いものと新しいものとを融合させて、現代的に快適に過ごせるように改築されていて、
外観、エントランスはそのままに部屋の中は快適になっています。


エントランスとその奥のエレベーターと階段のある空間です。


私の部屋は3階にある「 Tiepolo ティエーポロ 」という部屋です。
その部屋の入り口と部屋の表示です。


いよいよ部屋の鍵を開けて、ドアを開くと初めに目に入る空間です。


部屋に入ってすぐのソファーの空間


奥の方を一回り見渡した空間です。


キッチンの空間です


ベットのある空間とベットの方からクローゼットの方を見渡した空間です。


クローゼットの空間です。


バスルームの空間です。

この部屋がこれから一ヶ月間住む私のアパルタメントです!

このアパートは、ネットで見つけたのですが、
そもそもの見つけるきっかけになったのが、
NHKのBSプレミアムの番組で「 猫のしっぽ  カエルの手 」という番組で、
昨年6月から12月まで10回にわたって放送された
「 イタリアトスカーナの山暮らし 」http://www.nhk.or.jp/cattail/
を見た事から、その主人公である奥村千穂さんに興味を持ち、
彼女の事をネットで検索してみて、そのHPの中からこのアパートを見つけたのです。
一番初めの問い合わせをした時から、こちらのメールに対してはいつも直ぐに
お返事を頂き、決していい加減ではなく、丁寧な方で、
初めから信頼が出来、この方が仲介している所で、間違いは無いと思い、
他のサイトでも見てみた中でも、やはり一番気に入ったこのアパートに決めたのです。

奥村さんは、フィレンツェから車で30分程の山で暮らしていて、
この日は山の方は雪がかなり降っていて、フィレンツェに出て来られなく
代理の静香さんが出迎えてくれて、最後の契約と説明をしてくれたのです。
そういえば、フィレンツェまでのフライト中もトスカーナの山々は
雪で真っ白だったのを思い出しました。
奥村さんにはお会い出来ませんでしたが、静香さんもフィレンツェに
長い年月を過ごしている方でとても親切に対応していただいて、
この部屋を借りた不安は全くなく、安心していられます。

さあ、スーツケース他の荷物を解いて、
今日は、外に買い物に出かけなくとも、すぐに生活が出来るようにと、
用意しておいてくださっているものと、エアーフランスの機内で出た
チーズのサンドイッチで簡単に済ませ、
いよいよ明日からフィレンツェでの一ヶ月の生活が始まります。

< フィレンツェ2日目 朝食 >


フィレンツェに着いて二日目の朝は、
私にしては、珍しく6時前に目が覚めて、
周りを見渡して、いつもの札幌の私の部屋ではなく、
確かに違う!全く違う空間が目に入ってきて、
う〜ん、ここはフィレンツェだったんだ!とベットの中で伸びをして、
さあ、今日はまず何をしようかなあ.....
取り敢えず、朝、食べるものを何とかしよう!!
起きて、簡単に身支度をして、まずこの付近をちょっと歩いてみる事に...

このアパートのある通りは、
 via dei Serragli 6r というセッラーリ通りの6番地で、このセッラーリ通りを
アルノ川とは反対の方向に歩き始めて、早くもすぐの曲がり角に一角に
パニーノと書いた小さなお店に突き当たりました。
パニーノというのはパンの事で、パン屋さんという事になりますが、
ちょっと中を覗いてみると、パン屋さんというよりも
何やら色々な者を売っているお店のようです。

まずは、「 ボンジョルノ! 」と挨拶をします。
入り口すぐの所の大きなケースに 生ハム、ハム、サラミなどのハムや
様々なチーズの固まり、その奥のケースにパンやお菓子
そして、ミネラルウォーター、ちょっとした野菜に色々な瓶類や......
パンも売っている雑貨屋さんというところなのでしょうか。
そこで、まず、生ハムとチーズの固まりのそれぞれの一つを指差して、適当に切ってもらい、
そして、パンのケースの中からフォカッチョを二つそれから、ポモドーロ(トマトです)、アックアミネラーレ(ノンガサータのミネラルウオーター)の6本セットを買って、かなりの荷物になりそのまま戻る事に!
すぐ近くにちょっとしたお店があってよかった!
これだけ買って、19€
チーズも生ハムも300グラムぐらいはあります。当分食べられます!




今日の朝食は、
焼きたてのフォカッチョに
生ハム、チーズ、トマトの
今買ってきたばかりのものに
紅茶を入れて
食べました。





< ベネチア  2/11>

11日から、ベネチアに来ています。イタリアに来て初めての遠出です。
早くも10日以上が過ぎ、フィレンツェに居たこれまでの間も
あっという間に過ぎてしまったような気がします。


フィレンツェよりもベネチアの駅の方が大きかったのですが、
どちらも平屋で、改札も無ければホームへの行き来の境もないのです!!
列車に乗る前に必ず黄色の機械にチケットを差し込み打刻しなければならず、
その打刻を忘れると、罰金が課せられる事もあるとか...

フィレンツェを出てから30分位でヴェローナを通過しますが、
一面真っ白で雪が降っていて、景色の感じが
ここは何処か!北海道か?なんて思ってしまうような似た感じでした。

でも、ベネチアは雪も無く、少し寒く感じましたが、
あ〜やっとベネチアに来た!!と思いました。

ベネチアでの交通は、自転車も含め車のつく乗り物はいっさい無く、
タクシー、バスもあるのですが、それ等はすべて船です。
バスはヴァポレットと言って、やはり乗船する前にチケットを
機械で読み込ませなくてはなりません。
列車も船も、降りる時にチケットを回収するという事もなく、
乗ってしまえば、途中でチケットの確認はあるものの、そのままです.....

ベネチアでは11日から、カーニバルが始まっていて、
とても賑わっています。

< ベネチア 2 2/12~13 >

ベネチアの街の中は、カー二バルの間、行く先々の至る所で
仮装した人々が行き交い、写真を写す求めに気軽に応じてくれます。
写真に写り慣れているというか、雰囲気のあるポーズをとってくれます。

仮面も様々ですが、顔全体を覆ってしまう真っ白な仮面は
一見、異様でありながら、ベネチアのカーニバルの特徴でもあり、
見慣れてくると、不思議と表情があります。



















< ベネチア 3 フローリアンとカーニバルのお菓子 >


ここは、「FLORIAN」
フローリアンというサンマルコ広場に面した回廊にある喫茶店で、ベネチア最古のカフェで、日本で言えば江戸時代に当たる1720年に創業して、ゲーテ、バイロン、ディケンズなども訪れており、そのままの内装で、一見の価値ありという事で、行ってみました。







内装もさることながら、注文をしたケーキとお茶も銀盆に乗せられて、テーブルの前に置かれていきました。ケーキの大きい事!!でも、ケーキもそれに添えられていた生クリームも甘くはなく、この大きさでも丁度よくたべられました。そしてカプチーノの泡もふんわり...最後まで泡が残っていました。
仮装した人達も一休みです。雰囲気に溶け込んだ
場面でした。


このお菓子はベネチアのカーニバルの時にだけ作られるもので、
左のお菓子は、「ガラーニ」といい・薄い揚げたお菓子で粉砂糖がたくさんかかっている。
右の丸い揚げたお菓子は「フリッテレ」といい、中にクリームが入っている。


これは、一見何だろうと思うお菓子で皆、飴菓子のようです。

< ベネチア 4 サンマルコ教会と広場 >

イタリアはどこに行っても数多くたくさんの教会がありますが、
サンマルコ教会は広場を中心にしてあり、
ベネチアの中心は何と言ってもこのサンマルコ広場を中心にして四方に広がっています。



サンマルコ教会のキューポラに上がって見渡したところ


教会の内部


床もすべて大理石の象眼


キューポラの上から広場を見下ろしたところ


夕暮れのサンマルコ広場から対岸のサンジョルジョ•マジョーレ教会、
サルーテ教会を見たところ


ため息の橋
サンマルコ教会からこの橋を渡り牢獄に入る囚人が
もう二度とこの橋を渡って戻れないと、窓から見える景色を見てため息をついた
といういわれからついた名前の橋

< ベネチア 5 街中のひとこま >



アカデミア橋の向こうにサルーテ教会を臨んで見たところ


ベネチアの街中は細い路地と橋で成り立っていて、
ちょっと横道に入ってしまうと、何処を歩いているのか分からなくなって迷ってしまう事も....それで、街の家々の角にある表示を目印に目的地の方向を目指して歩く。この表示は、観光客の為にばかりではなく、住んでいる人も馴染みのない場所では、きっと役にたっているのではないかしら?

リアルト橋

フィレンツェでもそうだが、ここベネチアでも犬を連れた人がとても多く、そして、その犬種も大型犬から小型犬まで様々で、犬が好きな私としては、つい犬を構いたくなるのだが、犬の方はそんな私に見向きもせず、すまして飼い主に従い行ってしまうだけで、何ともしようがない!それだけ、飼い犬は他の人に吠え付く事も無く、きちんと躾がなされているという事がわかる。そんな犬に構おうなんて思っても、ふん...と軽くいなされてしまう!


細い路地の所々に小さな広間があり、そんな広間で、ミュージシャンが楽器を奏でていたりするが、何とも、ベネチアの昔ながらの建物とぴったりにマッチしたこんなミュージシャンに行き会った!


細い路地の向こうに素敵な風景が覗いていたりする。


< ベネチア 6 ウインドウとお菓子 >

カーニバルのお菓子のところでも写真を載せましたが、
こちらのお菓子は、ボリュウムがあり、色とりどりで、まず目を引き、
ウインドウに飾られているお菓子も無造作にただ積み重ねられているような感じなのですが、
何となく、食べてみたくなるような、でも、見ているだけで、食べたような気になって、
写真に撮っただけで満足しているような....
そんなお菓子の数々です!!





私の大好きなヌガーがフィレンツェでもベネチアでも沢山飾られてあって
とても嬉しくなってしまいます!。

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お菓子と同じくとても素敵なのが、お店のウインドウです。
サンマルコ広場の回廊の周りのお店や、ブランドのお店は、洗練されていたり
目を引く美しさがあってそれぞれなのですが、
ふと入った路地を歩いていると、
こんなところに!と思える小さなお店があったり、
そのウインドウがまたとても素敵だったりします。



このウインドウは、洋品店のものですが、ベネチアらしくというのか、ガラスのパーツを編み込んだともいうような感じで、上の写真は、布が上から吊るされた、布のドレープが表現されています。










これは、陶磁器のお店
ここに盛られている果物や野菜は陶器で
とてもおいしそうに盛られているところが面白い!
上から吊るされているガラスは皆電気の傘です。


これもガラスの電気の傘
とても素敵で、こんなのを部屋の電気に付けてみたいと思ったり...


電気の飾り傘や硝子小物屋さん。
それに、室内装飾屋さん等も、色をテーマにいくつかのウインドウを飾っていて、
思わず目を引いてしまいます。
この思わず目を引いてしまう、という飾り方が大事なのですね!


これは、お店のウインドウというより、
鉄の飾り細工の工房のウインドウです。
鉄の飾り細工というのは、
外に面している家々の玄関や窓に施してある防犯の為の鉄の扉や枠で、
変哲のないものではなく、模様がある飾りになっているのですが、
そんな鉄を造る工房なのでしょうか、
これは、その鉄でサンマルコ寺院を造って飾ってありました。


これは、本屋さんだったか、アンティーク屋さんだったか?のウインドウです。
昔の劇場の出演者や観客、それに劇場もあります。


ガラス製品のお店、アクセサリー屋さん、小物屋さん....


このお店がまたとても素敵なお店なのです!!
このお店に売っているのは、カーテンを開けた時に、カーテンを結わえておく紐の
飾りの房や、緞通の小物を売っているお店です。
色とりどり、素敵なデザインに織られて房飾りに仕立てられた物。
小さなものから大きな豪華な物。
ガラスがたくさん使ってあるものや、糸だけで織り込まれたり撚られていたり...
もう、見ているだけで飽きず、どれもこれも欲しくなるものばかり!!で
何時間でも居たくなるお店でした。


ベネチアは、ガラスの工房が多くあるムラーノ島と、
もう一つガラスと同じくレースの生産地としても知られているブラーノ島があり、
本島にもレースのお店も沢山あり、ここもその一つ。
リネン類、衣類、室内装飾等に沢山のレースが使われていて、
昔からレースが好きな私は、レースのお店を見つけると本島に幸せになってしまいます。
そして、今回はベネチア滞在が短いので行けなかったのですが、いつかまた
今度はぜひブラーノ島にも行ってみたいと思います。


ここのお店がまたとても素敵なお店で、
小さな子供の物から大人も物まで全てレースとリネンと別珍の小物類で埋め尽くされていて、
アンティークのリネンの物もあって、とても夢一杯のお店です。
ここのお店の名前は、「 Annelie 」といって、
女主人のアンネリーさんの名前をとって付けられていて、
彼女の手作りの物もあって、とても素敵なお店でした。

< ベネチア 7 タクシーとゴンドラ >

ベネチアでは、島内は細い路地が巡らされていて、
何処にでも歩いて行ける距離ではあるが、
急ぐ時はやはりバスやタクシーを使った方が便利ではある。
ただ、バスやタクシーといっても、路上を走るのではなく、
全て海や運河を走る船である。


これは、サンマルコ広場に居て、3時半までに対岸にある
サルーテ教会まで行こうとしていて、もうあと15分しかなく、歩いて行くには
時間がない為に、タクシーを使った時の写真です。
タクシーではたった5分程で着いてしまう距離なのですが、沢山の人数だと
たいした料金ではないのですが、二人で利用したので、結構高かった!!
5分位で、40€、日本円で、約4000円です。
初めに料金を交渉して利用するのですが、
この時は時間もなく、仕方がないね、という事で40€でOKしましたが、
タクシーもこんな事もなければ乗らなかったと思うので
ちょっとした経験でした!
向こうの方にバスが見えます。
サルーテ教会のすぐ目の前の停車所に乗り付けました!
タクシーの運転手さん。なかなか陽気な人でした。
たった5分ではもったいないな...なんて思いました!


ゴンドラは、今では殆ど観光目的のようで、
ちょっとした橋のところには、素敵なゴンドラが待機していて、
ゴンドリエが、「乗らないか?」とでも言っているのか、
しきりに客引きをしています。
音楽の演奏や歌を歌ってくれるのは料金増でかなり高いようですが、
こちらのゴンドラは、やはり一人や女二人では絵になりませんね.....
誰かと寄り添って乗るのがいいのかも.....!

< 帰国 >

このブログもベネチアでちょっと足踏みをしてしまっているうちに
あっという間に帰国する日が近づき、
予定通りに2月29日に無事日本に帰国しました。

本当に一ヶ月というのは長いようで短く、
まだこのままフィレンツェにもう少し滞在していたい!!
という気持ちを残しながら帰ってきました。

帰国してからも、すでに4月に入ってしまい、
早くも一ヶ月以上が過ぎ去ってしまいました。

ブログを見ていてくれたお弟子さん達や知り合いの方達からは、
先生はちゃんと帰ってきているのかしら?と心配していただいていたり、
一ヶ月以上もお休みしてしまった仕事は、ありがたい事に
お客様からも忘れられる事もなく、私の話に耳をかたむけて頂いて、
嬉しくも忙しい日々を送っています。

フィレンツェでの事を更新しないと、私の気持ちの中でのイタリアが
まだ終わらないので、少しずつでも残りのフィレンツェでの事も
更新していこうと思っていますので、まだ少しお付き合いくださいませ。

< アルノ川に架かる橋 >

フィレンツェは歩いてもどこにでも行ける小さな町で、
町の中心を東西にアルノ川が流れていて、
南の上流側から、ポンテ•アレ•グラツィエ
アルノ川の観光の中心とも云える、誰もが知っているポンテ•ヴェッキオ
下流の方へ、ポンテ•サンタ•トリニタ、ポンテ•カッライア、
ポンテ•アメリゴ•ヴェスプッチ等の八つの橋が架かっています。

私のアパートはこのアルノ川のポンテ•カッライアを街中から左岸の方へ
渡った直ぐのセッラーリ通りに面してありました。
この界隈は、手工芸職人の工房や古美術店が集まっていて、
丘陵地帯の邸宅街へと続いています。

ミケランジェロ広場から観たアルノ川下流側の市街地

ポンテ•ヴェッキオは、イタリア語で「古い橋」という意味でフィレン最古の橋です。
このヴェッキオ橋はヴァザーリ回廊の一部で、橋の上の回廊の一階部分には
貴金属店が軒を連ねていて、何時 通っても観光客で賑わっていた。

このヴァザーリ回廊というのは、1565年にメディチ家が栄華を極めた時代に執政所であったヴェッキオ宮から事務所であったウフィツィ、ポンテ•ヴェッキオを渡り、住居であったピッティ宮まで、市内を安全に移動する為に当時の当主であったコジモ1世が画家でもあり建築家であったジョルジョ•ヴァザーリに建築させた全長1キロもの長さで、一族だけが通行する為の空中回廊でした。左の写真は、ウフィツィ美術館からヴェッキオ橋へ通じる回廊の一階部分で、下の写真は、対岸から見た回廊で、上部に小さな四角の窓が並んでいる部分が回廊になっている。現在は回廊内部は一般公開していないが、見学ツアーもあるようなので、次回フィレンツェに行く時には是非見てみたいと思っている。
私のアパートへと渡るポンテ•カッライア

ポンテ•アレ•グラツィエの上から市街側を見たところで、
塔は、サンタマリアクローチェ教会の鐘楼

< ドゥーモ広場 >


フィレンツの街の中心にあるのがドゥーモ広場で、
サンタ•マリア•デル•フィオーレ大聖堂(ドゥーモ教会)と
ジョットの鐘楼、洗礼堂があります。


私のアパートからは歩いて15分程。でもその途中の道すがら、此処を覗き、あちらは何?此処も素敵.....という感じで、
いつも15分で行った事はなく、あちらこちらと寄り道をして、それでも、いつもドゥーモ広場を街歩きの基準として歩いていました。
左の写真は、ドゥーモ教会が行く先に見えてきたところです。












なんと壮大な大聖堂なのか!
長さが153m、身廊部の幅38m、翼廊部の幅90m、
高さが170m、
1296年にA•ディ•カンピオの設計で始められ、ジョット、A•ピザーノ、F•タレンティ、L•ギーニの建築家が指揮をとって、140年間工事が続き大聖堂が献堂。













その後も建堂は続けられ、外装の完成は1887年。現在の新古典様式の大理石ファサード(建築物正面のデザイン)が造られ、
その外見の壁がんには中央扉上部には、聖母子を中心に
使徒のギャラリーが並び、他に、芸術家達の胸像、大聖堂建設に生涯を捧げた聖職者達の像が据えられている。















ドゥーモのクーポラ
現在でも何処かかしこを常に直し整えられている。


ジョットの鐘楼とクーポラ


洗礼堂と左端にあるのがピガッロの回廊

洗礼堂は洗礼者ヨハネに捧げられた聖堂で、ダンテも此処で洗礼を受けている。
洗礼堂の内部
ビザンティン様式の金色のモザイク天井
「天の位階」「創世記の物語」「マリアとイエスの物語」
「洗礼者ヨハネ伝」「最後の審判」が描かれている。







< ドゥーモのクーポラに登る >

ある日の夕方ちかく、ドゥーモのクーポラに上りました。

高さ115m、直径45mあり、大きな八角形のドラムが、クーポラを占めています。

このドーモのクーポラは、
フィレンツェの街中にいてちょっと道に迷った時など、
クーポラの頭が見えると、ホッとしてクーポラを目指して道を戻ったりして、
目印にもなる程で、堂々として、美しく、存在感があるのです。

クーポラへの上り口は、正面入り口の裏手にあり、
螺旋状の狭い石段をただひたすらに登るのです。
この石段、一番上の展望台までは464段あり、時には狭く、時には急になります。





途中所々に外が見える小さな窓があり、
フィレンツェの街並みが段々と小さくなっていくのが見えて、
うわ〜!と思うのです!


フーフー言いながら、もうかなり登ってきたのではないかなあ〜と思っている頃に
クーポラ天蓋部分のフレスコ画が真近くに見える回廊に出ました。
下から見上げていた「最後の審判」のフレスコ画が
本当に手を伸ばせば届きそうなくらいの近くで見る事が出来るのです。

先端にある明かり取りのランターンから入る光が、このフレスコ画を
神々しく現し、現実の光景を感じさせる迫力を持って、目の前に存在していました。


更にまた、展望台にもなっているランターンまで再び石段を登ります。

でも、足はかなり大変!!何度も途中で立ち止まり、
後ろから登ってくる人に先を譲り、
上からは降りてくる人と狭い石段の途中ですれ違い、
「あとどのくらいで着くの?」と聞き「もうあと少しよ!」と励まされ、

かなり息も切れ切れに、やっと着いた展望台から見るフィレンツェの街並みは
赤茶のレンガの屋根が、街一杯に広がっている光景が夕暮れ時の夕焼けに映えて、
心地よい風にふかれ、此処まで登ってきた甲斐があったなと思いました。

ウフィッィ美術館、ベッキオ宮を望んで、アルノ川の向こう、
私の住んでいたアパートがある方向を二枚の写真をつないでみました。
(ちょっと光の入り方が違いましたが.....)



ジョットの鐘楼を見下ろして、
今回はこの鐘楼には登りませんでしたが、
鐘楼からクーポラを見るのもまたきっと違った眺めだろうなと思い、
今度は是非登ってみたいと思います。


ウフィッィ美術館、ベッキオ宮、その向こうにピッティ宮



サンタ・クローチェ教会
その右側の山の方にミケランジェロ広場があります。


手前の小さなクーポラはメディチ家礼拝堂とサン・ロレンツォ教会
中央後方の鐘楼のあるのがサンタ・マリア・ノヴェッラ教会
その向こう側がフィレンツェの駅であるサンタ・マリア・ノヴェッラ駅


クーポラを真下に
ジョットの鐘楼とドゥーモを眼下に


こうしてフィレンツェの街並みを上から見渡してみると、
ドゥーモ教会を中心に四方八方に放射状に出来ている街で、
一望に見渡せる程の小さな街であるにもかかわらず、

ヨーロッパ全土に影響を及ぼした
ルネッサンスの発祥の地であるフィレンツェは、
14世紀から殆どその外観を損なうことなく現在に至っている
本当に美しい、花の都フィレンツェなのだなあと改めて思いました。

< マッジョ通りのシャンデリア工房 >


私の滞在していたアパートはセッラーリ通りにあり、
この辺り一体はアルノ川の左岸で、アルトラルノ地区といいいます。
ピッティ宮、ボーボリ庭園、サントスピリット教会、
その向こうにはミケランジェロ広場がありますが、
あまり知られていない小さな教会、
興味深い小さな美術館や博物館も沢山あります。

他に職人工房が並んでいる通り、骨董店の並ぶ通り等、
ちょっと入り組んでいて、迷いそうな通りを歩いていると、
思いがけない所に出たりして、面白く、
住宅地であり、庶民の暮らしに密着した地区でもあるのです。

そんなある日、今日はちょっとアパートの周りを探検してみようと、
あちこち歩いていて、マッジョ通りにでました。

16世紀に大公の屋敷がピッティ宮殿に移ったので
そのすぐ近くにあるマッジョ通りに
当時の貴族達がこぞって屋敷を建てて移り住んだ為に
優雅な外壁のあるお屋敷通りになりました。

今でもこの通りはそのままに、
他の通りとは違って、中はどんな風なのかなあと
想像したくなる建物が並んでいます。
今はその一階部分に骨董店が並ぶ通りになっています。

そんな一角に、シャンデリアやランプの専門のお店がありました。
ここは、工房も兼ねているようですが、
夕方だったので、窓から電気のついた沢山のシャンデリアが目に入り、
入り口からちょっと覗いていると、
そこのオーナーが、中に入るようにと扉を開けてくれました。

写真を撮ってもいいかと尋ねると、どこでもいいと言われ、
中にどんどんという感じの如く入ると、
とても広い部屋が幾つもあり、その全てが所狭しにあらゆるシャンデリアやランプが沢山あり、主立った物に明かりが入っているのです!!

見るもの全てがとても素敵で、こんなのが一つでもある部屋が欲しいな.....
と思うのですが、日本の家には合わないかもしれません......
でも、つい夢中になってしまい沢山写真を撮らせてもらいました。
その一部です。






















このお店の入り口の部屋ではアンティークのシャンデリアを直していました。
ここには、アンティークの他にもレプリカの物もあるようですが、
わたしにはどれがレプリカかは分かりませんでした。
どれも現代風には見えるものは無かったからです!
もしかしたら、もう閉める時間が近かったのかもしれませんが、
私もつい長居をしてしまいました....。

< 部屋の花 >

滞在していた間のアパートの部屋に時々花を買ってきました。
いつも行くスーパーの隣りに小さな花屋さんがあり、
おばあさんがいつもお店にいました。

始めに買ったのが、滞在二日目で
チューリップとガーベラの花束でした。
このチューリップは赤い線が入っていて八重でしたが、
大きく開いても華やかさがあり、かなり持ちました。







ヴェネツィアから帰ってきて、2回目に買ったのが、
ヒヤシンスの色々です。
日本で見るヒヤシンスよりも色々な種類があり、
香りが強くといっても、きつい香りではなく、
部屋に飾ったとたんに、香りが部屋に満ちて
外から帰って部屋に入ると、ヒヤシンスの香りがして
いい感じでした。




最後に買ったのは、白い花で
ちょっとマーガレットに似た感じでしたが、
マーガレットのような香りはなく、菊の種類かしら?とも思いましたが、
名前は分かりませんが、見ていて落ち着く花でした。



< ウフィッツイ美術館のパフォーマー >

ウフィッツイ美術館の広間には、似顔絵描きも多かったけれども、白塗りをして全身真っ白な彫像のパフォーマー達がいます。

この人達、いつもこうやって何時間でも動かずにじっと立っていて、
誰かが、お金を前に置いてある箱に入れると、やわら動き出すのです。

毎日ではないにしても、こうして同じ格好で、もう何年も居るのです。趣味なのか、半ば仕事のようになっているのかしら?なんて考えてしまいますが、でも、私は初めて見たので、左のこのおじさんが一番目につき、何やら雰囲気がありそうだったので、小銭を箱に入れました。
そうしたら、動き出しました!
自分の後ろの背景からわざわざ降りてきて、サービスよく大げさなお礼の印にキスをされてしまいました。
まあ折角なので、一緒に写真を撮りましたが、何せ白塗り!私のほっぺたも真っ白くなってしまいました!




この人は、ファラオかラムセス二世か?というような出で立ちですが、何故エジプトなのかしら?フィレンツェにもエジプト美術館はあるけれども、あまり関係ないような?単なる思いつきかしら?


この人は、かの有名な「レオナルド・ダ・ヴィンチ」です。
この日は、別の街角に居ましたが、いつもは
ウフィッツイ美術館の広場にいるようです。













< 私の食卓 >


市場に行ってまず買ってきたのが
果物!ザクロにオレンジとブドウでした。
どの果物もとても安くつい色々と何でも買ってしまいたくなりました。


オレンジは毎朝2〜3個しぼってジュースにして飲んでいました。アパートには無いものはないという具合に何でもありましたが、ただ一つジューサーがあればいいとおもいました。毎朝オレンジのジュースを飲んでいたので、体調はとても良かったです。
フィレンツェ一日目の朝食です。

ある日のお夜食です。

ある日のおやつです。

スパゲッティはあまり作りませんでしたが、
パルミジャーノをたっぷりのジュンコ風スパゲッティです。


ワインは何本も買いましたが、
殆どが私の好きな赤で、このワインは
フィレンツェのヴェッキオ宮の絵が気に入って
帰る時にも日本に送りました。
トマトと野菜のスープです。
このスープは私の定番になっていました!

トマトのスープにお米を買ってきてリゾットにしました。

菜の花とトマトを炒めたものです。

こうしてみると、自分で作ったものといえば、
殆どにトマトが使われているな、と思いました。
でも、それだけトマトは私の大好きな野菜で、
イタリアのトマトは、冬だって味がしっかりしていて、
とても美味しかったのです。

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